経営

飲食店のリピート率とリピーター率の違いとは?【リピート率が重要】

新米店長

飲食店のリピート率とリピーター率はなにが違うの?

どっちが重要なの?

こういった疑問にお答えします!

本記事の内容

飲食店のリピート率とは?

飲食店のリピーター率とは?

リピート率が大事な3つの理由

プロフィール

筆者の飲食経験
・アルバイトで4年勤務
・社員として7年勤務(ほとんど店長)
・オープンから2年赤字だった店舗を赴任して2ヵ月で黒字化
・月売上1,200万円と800万円の2店舗を店長兼任
・現在の職場では史上最速3ヵ月で店長に昇進
・「アパレルメーカー→飲食→IT→飲食」と転職を3回経験

新米店長

リピート率とリピーター率って同じなの?

言葉が似てるから同じだよね?

リピート率とリピーター率は言葉は似てるけど全然ちゃうで!

混同してる人が多いからしっかり解説していくで。

リョウ

飲食店のリピーター(常連客)とは?

新米店長

その前にまず、リピーターってなに?

リピーターは「常連客」とも言うで。

正直、リピーターの定義は決まってないんや。

2回目以降の来店」をリピーターともいう場合もあるし、「顔馴染みになって仲良くなったら」リピーターという場合もある。

認識によってズレがある曖昧な言葉なんや。

リョウ

リピーターはお店や人によって定義は様々です。

しかし今回はわかりやすいように、「2回目以降の来店」をリピーターの定義とします。

2回来てくれた人はその後も来店する可能性がぐっと上がるからです。

飲食店のリピート率とは?

新米店長

リピーターの定義はわかったけど、リピート率ってなに?

リピート率とは、新規顧客(初めて来店した人)がどれくらいリピーター(2回目以降の来店)になるかを表したものやで!

リョウ

リピート率とは、新規顧客(初めて来店した人)がどれくらいリピーター(2回目以降の来店)になるかを表したものです。

もっと言うと、新規顧客(初めて来店した人)のうち何%がリピーター(2回目以降の来店)になるかを表したものです。

リピート率でよく使われるのは、月間リピート率です。

月間リピート率とは、前月までに来店した顧客のうち、何%が当月に来店したのかを表したものです。

計算方法を紹介します。

月間リピート率の計算方法

月間リピート率(%) = 当月のリピート顧客数 ÷ 累計の新規顧客数 × 100

なかなかややこしいですね。

累計の新規顧客数とは、開店してから前月までの新規の顧客数の累計です。

たとえば累計の新規顧客数が1000人、そのうち100人が今月リピート(2回目以降の来店客数)した場合、

100人÷1000人×100=10%が今月の月間リピート率となります。

3回目以降の来店客をリピーターと定義する場合は、「2回目以降の来店客数」を「3回目以降の来店客数」に置き換えれば求めることができます。

新米店長

リピート率の計算方法はわかったよ。

じゃあ具体的にどれくらいのリピート率を目指せば良いの?

業種によってちゃうけど、一般的には40%以上を目指せば良いと言われてるで。

リョウ

飲食店の平均リピート率については一概には言えませんが、初回来店客が再来店してくれる確率は、高くても40%と言われています。

なので40%以上を継続して獲得できるようにしましょう。

飲食店のリピーター率とは?

新米店長

リピート率はわかったけど、リピーター率ってなに?

リピーター率とは、顧客全体のうちリピーターが何%を占めているかを表すものやで!

リョウ

「リピート率」とは別に、「リピーター率」というものがあります。

リピーター率とは、顧客全体のうちリピーターが何%を占めているかを表すものです。

リピート率はあくまで「新規顧客」を対象としていますが、リピーター率は一定期間内に来店した、「全ての顧客」が対象です。

計算方法を紹介します。

月間リピーター率の計算方法

月間リピーター率(%) = 当月のリピート顧客数 ÷ (当月の新規顧客数 + 当月のリピート顧客数) × 100

たとえば、当月のリピート顧客数が150人、当月の新規顧客数が100人の場合、

150人÷(100人+150人)×100=月間リピーター率は60%となります。

リピート率とリピーター率はどっちが大事?

新米店長

リピート率とリピーター率はわかったけど、どっちが大事なの?

結論から言うと、リピート率の方が大事やで!

リョウ

リピーター率はそこまで気にしなくて良い

まずリピーター率ですが、新規顧客とリピーターの割合を確かめるものに過ぎないので必ずしも上げるべき数値ではないんです。

もう一度計算方法を見てみましょう。

月間リピーター率の計算方法

月間リピーター率(%) = 当月のリピート顧客数 ÷ (当月の新規顧客数 + 当月のリピート顧客数) × 100

この計算式からわかる通り、当月のリピート顧客数が減っても当月の新規顧客数がもっと少ない場合、月間リピーター率は上がってしまいます。

リピーター率が上がっても新規顧客が少ないのは問題です。

逆に新規顧客が多くてリピーター率が下がっている場合、1度の来店で離れてしまっていることになります。

リピーター率は70%ほどが良いと言われています。

70%を下回るようならリピーター獲得に力を入れる。

70%を上回るようなら新規顧客獲得に力をいれる。といった戦略が取れます。

リピーター率はあくまで新規顧客とリピーターの割合を知るためにあるので、そこまで気にせんでいいで。

リョウ

リピート率が大事な3つの理由

一方、リピート率はめちゃ大事です。

割合が高いほど多くのリピーターがいることになります。

大事な理由を3つ挙げます。

顧客獲得のコストが抑えられる

マーケティング用語で、1:5の法則というものがあります。

新規の顧客を獲得するには、既存の顧客を獲得する5倍のコストがかかるという法則です。

つまり、同額の売り上げを達成する場合でも、既存の顧客に販売する方がコストが安くなり、利益率が高くなるということです。

リピート率が高い方が少ないコストで利益を上げられるということですね。

顧客満足度を測れる

リピート率が高い商品は顧客の満足度が高いということですよね。

逆に一度買って納得いかないものならもう買いません。

リピート率が高い商品、低い商品を分析することによって、商品の満足度も測ることができます。

売上アップにつながる

売上=客数×客単価です。

その客数を伸ばすためにもリピート率のアップは欠かせません。

新規顧客の獲得はそのときのトレンドや経済状況などにも左右されるので、不確実性が高いんです。

その点、リピーターはすでにお店に満足している可能性が高いので、安定した売上となります。

しかも満足したリピーターが、友達など新たな新規顧客を連れてきてくれることもよくありますよね。

知人からの紹介は信頼性が高いため来店しやすく、来店後の満足度も高くなりやすいと言われています。

リピーターが多いのは繁盛している飲食店の大きな特徴やで!

リピーター率は高ければ高いほどいいで。

リョウ

まとめ

リピート率が大事だということが伝わればOKです。

新規顧客獲得ももちろん大事ですが、長期的にみた場合リピーター率の高さが大きく収益に影響してきます。

ではリピーター率を上げるには何をしたらいいのか?

次回でお伝えします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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