一度来たお客さんがなかなかリピートしてくれないよ。。
飲食店のリピート率はどうやったら上がるの?
こういった疑問にお答えします!
もくじ
本記事の内容
飲食店のリピート率を上げる具体的な方法8選
①お客さんのニーズを満たした営業をする
②お客さんとのコミュニケーションを増やす
③店舗オペレーションを見直してスピードアップを図る
④清掃をきちんと行う
⑤アンケートを取って問題点を把握する
⑥クーポン、割引券、ポイントを導入する
⑦SNS、LINEアカウントを運用する
⑧メニューの改善、工夫をする
プロフィール
筆者の飲食経験
・アルバイトで4年勤務
・社員として7年勤務(ほとんど店長)
・オープンから2年赤字だった店舗を赴任して2ヵ月で黒字化
・月売上1,200万円と800万円の2店舗を店長兼任
・現在の職場では史上最速3ヵ月で店長に昇進
・「アパレルメーカー→飲食→IT→飲食」と転職を3回経験
こちらの記事を読んでない方は先に読むことをおすすめします。
ぜんぜんお客さんが戻ってこないんだよ。
具体的にどうやったらリピート率って上がるの?
売上を上げるためにはリピート率を上げるのが必須やもんな。
今回はリピート率を上げる具体的な方法を8個紹介するで!
①お客さんのニーズを満たした営業をする
まずは自店のお客さんがどういった営業を望んでいるかを把握する必要があります。
たとえば、
客単価が高い高級なお店なら、「がやがやしない静かでスマートな営業」
逆に客単価が低い回転率重視のお店なら、「提供が早くお待たせしないスピーディな営業」
大衆居酒屋のようなお店なら、「お客さんとの距離が近いフレンドリーな営業」
上記のようにざっくりでいいので、お客さんがどういった営業スタイルを望んでいるかを把握しましょう。
時間帯によって営業スタイルが変わる場合もあります。
昼はサラリーマンのランチが多いので、「スピード重視の営業」
夜はゆっくりした時間を過ごしたいお客様が多いので、「フレンドリー、ホスピタリティ重視の営業」
すべてのお客さんのニーズを満たせればベストですが、現実的ではありません。
まずはお店の方針として、「こういった営業スタイルにする!」と決めましょう。
お客さんのニーズを満たした営業を実践すれば、おのずとリピート率は上がっていきます。
これを踏まえた上で、具体的な方法を説明するで!
②お客さんとのコミュニケーションを増やす
「回転率、スピード重視」のお店よりも「フレンドリー、ホスピタリティ重視」のお店向けの施策になります。
お客さんとの接点を増やして、仲良くなってリピーターを増やす作戦です。
具体的には、
- 料理の感想を聞く。
- 何度か来ているお客様にこちらから話しかける。
- いつも頼むものを把握してこちらから声がけをする。「今日も1杯目はビールでいいですか?」
- おすすめメニューの紹介をする。
こちらから積極的にコミュニケーションを取ることで、お客さんとの距離もぐっと近くなります。
仲が良い店員がいるとその人のファンとなり、リピーターとなる確率が上がります。
個人的な意見ですが、常連認定された接客をされると知人を連れてくる人が多いです。
接客スキルも重要です。
くらーい接客されて、「もう一度行きたい!」ってなるでしょうか。
スピード重視でも最低限の接客スキル(笑顔、元気、愛想)は身につけさせましょう。
中にはあまり話したくない人もいるので、うっとおしい顔をされたらそれ以上話しかけないほうがいいで。
③店舗オペレーションを見直してスピードアップを図る
店舗オペレーションを見直すことは、全体的なスピードアップにつながります。
「回転率、スピード重視」のお店は特に力を入れたほうがいい部分です。
具体的には、
- 提供のスピードアップ
- バッシングのスピードアップ
- 注文時、会計時のスピードアップ
などが挙げられます。
提供のスピードアップ
飲食店において、提供スピードは準備で8割決まると個人的には思います。
仕込み、盛り置き、解凍などよく出るものは事前に必ず準備しておきましょう。
またオペレーションの効率化を極限まで考えることも重要です。
食材、備品の配置も今一度見直してみてほしいです。
効率化を図るアイテム(100均でけっこう売ってます)も何か良いものがないか探してみてください。
従業員の教育も必須です。
スタッフのスキルに左右されるので、教育に時間を割いて自分がいなくても回る店舗を目指してほしいです。
早く料理が出てきて嫌なお客さんはいないので、ホスピタリティ重視のお店でも提供スピードアップは必ず取り組んでほしいです。
バッシングのスピードアップ
バッシングってけっこう時間かかりますよね。
いかに早く終わらすかによって回転数も変わります。
何度もテーブルと洗い場を往復しなくても良いように大きめなお盆などを準備するのも良いでしょう。
おすすめは中間バッシングをこまめに行うことです。
お客さんが食べ終わった食器などを途中で下げるやつです。
テーブルもすっきりして満足度も上がるし、一石二鳥です。
注文時、会計時のスピードアップ
食券がなぜあるか?
それは注文を取る時間と会計時間を短縮できるからです。
他にもセルフオーダーやセルフ会計も流行ってますよね。
人件費も抑えられます。
注文時のお客さんとのコミュニケーションは大事ですが、スピード重視ならセルフオーダー導入はおすすめです。
接客はゆっくり時間を取って、それ以外の部分はスピード重視というのもありやな。
④清掃をきちんと行う
「ホスピタリティ重視」のお店はもちろんですが、「スピード重視」のお店も清掃はきちんと取り組んだ方がいいです。
具体的には、
- トイレ
- テーブルのべたつき
- 椅子の汚れ
- メニューの汚れ
- 卓上の調味料汚れ
- 床のごみ
- 入り口周り
が挙げられます。
特にトイレ清掃が全然できていないお店は行きたくない人が多いんではないでしょうか。
忙しいお店でも、「最低3時間に1回はトイレ清掃をする」などルールを決めた方がいいです。
「汚い方が味があって好き」というお客さんも中にはいるかもしれませんが、少数派です。
せめてお客さんから見える場所だけでも清潔感を保ちましょう。
汚いお店に彼女と行きたくないよな。
⑤アンケートを取って問題点を把握する
そもそもどこに問題があるのか把握するために、お客さんにアンケートを取ることもオススメです。
QRを読み取ってアンケートに答えてもらうサービスもあります。
改善してほしいところを直接書いてもらうのもありですが、問題になりそうなところを箇条書きにして当てはまるところに○してもらうだけでも良いと思います。
例えば、
- スタッフの対応が雑
- スタッフに元気がない
- 料理が出てくるのが遅い
- 清掃が行き届いていない(具体的な場所も)
- 料理が冷めている
指摘されたポイントを改善していけばリピート率が上がりますよね。
本心を書いてくれないと意味がないので、紙の場合は直接もらわずに箱などに入れてもらう方が良いでしょう。
アンケートに答えてくれたお礼としてなにかサービスするといっぱい答えてくれるで。(デザート1品無料など)
⑥クーポン、割引券、ポイントを導入する
次回来店時に使えるクーポン、割引券、ポイントなどを渡すことによってリピート率が上がります。
期間を指定してすればその期間までに再来店する可能性が上がります。
また、お店の状況に合わせた割引券、クーポンを発行するのもアリです。
たとえば、
まずは客数を増やして認知度を上げたいな。
→「4名様以上のご来店で最初の1杯無料」
家族連れのお客さんを増やしたいな。
→「小学生以下のお子様がいればデザート1品無料」
18時までが暇だからそこの売上を上げたいな。
→「18時までのご来店で5%オフ」
などの条件付きの割引券をお店の状況によって渡すと効果が見込めます。
クーポン、割引、ポイントもリピート率向上が見込めるけど、まずはお店の問題点を把握して改善することが大事やで!
⑦SNS、LINEアカウントを運用する
SNS(インスタやXなど)やLINEアカウントで新しいメニューやお得情報を投稿することでリピート率アップが見込めます。
しかしそもそもフォローやアカウント追加していないと意味がありません。
こちらも「SNSフォローで一品無料」など何かお得な特典をつけると良いでしょう。
特にLINEはほとんどの人が使ってますし、投稿すれば目にする可能性が高いです。
ダイニーはLINEと連携して注文を取るシステムなので、効率よく顧客データを集めて告知できるのでオススメです。
注文を取る手間も省けます。
またダイレクトメールを送ることで直接お客さんに呼びかけるのもありです。
SNSは無料で告知、集客できるサービスやで。
やってないお店はすぐに始めよう。
⑧メニューの改善、工夫をする
飲食店にとってメニューの改善、工夫は必須です。
お客さんがどういった料理を求めているか。
どういった料理を求めていないのか。
お客さんとの会話やアンケートから調査して改善していきます。
出個数を調べて明らかに人気がないメニューを削除するのも必要です。
ただ個人店だと自由にできますが、チェーン店だと難しいです。
チェーン店の場合はマニュアル通りに調理するのが正解です。
作る人によって味のバラツキ、盛り付けが違うとリピート率が下がる要因となります。
スタッフがきちんとマニュアルを守っているか今一度確認してみてください。
まとめ
リピート率を上げるには、まずはお店の営業方針を明確にしましょう。
静かなバーなのに、「ビールいただきました!」と大声で言われたら引きますよね。
そしてリピートする理由、リピートしない理由を把握することが大事です。
お店のファンを増やすためにはどこに力を入れたら良いかが見えてきます。
個人的には料理がおいしくても接客が悪かったらもう行きません。
「自分ならこういうお店に通いたい!」という軸で考えてみるのも重要です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!