「未経験から飲食業に挑戦するか悩んでいるんだけど、実際飲食業ってどうなの?」
こういった悩みにお答えします!
もくじ
本記事の内容
未経験から飲食業に転職する悩み
・そもそも未経験でやっていけるの?
・給料は低い?
・労働時間、残業が多い?
・休みは取れない?
・体力的にきつい?
・社会的イメージが悪い?
・人間関係はどうなの?
・土日祝日休めるの?
プロフィール
筆者の飲食経験
・アルバイトで4年勤務
・社員として7年勤務(ほとんど店長)
・オープンから2年赤字だった店舗を赴任して2ヵ月で黒字化
・月売上1,200万円と800万円の2店舗を店長兼任
・現在の職場では史上最速3ヵ月で店長に昇進
・「アパレルメーカー→飲食→IT→飲食」と転職を3回経験
未経験から他の業種にチャレンジするのってなかなか勇気がいるよね。
せやな。
ましてや飲食業となるとマイナスなイメージを持っている方も多いよな。
飲食正社員歴7年の僕が、実際に感じたこと、思っていることを包み隠さず書いていくで。
今回は正社員での転職(主にチェーン店)を考えている人向けの記事になります。
転職するかしないかの判断の目安に使っていただけると幸いです。
忖度なしでいきます。
ちなみに僕は某アパレルメーカーから飲食の正社員に転職しました。
そのとき不安に思ったことを実体験も交えて書いていきます。
そもそも未経験で飲食業に転職してやっていけるの?
まずこれが心配になると思います。
結論から言うと、「問題なし」です。
飲食業の仕事は基本マニュアルがありますし、正直特別なスキルは求められません。
高級フレンチでシェフとして働くなら調理師免許やある程度の調理スキルはいるかもしれませんが、チェーン店では問題なしです。
全く料理をしない人でも大丈夫です。
実際僕はたまごかけご飯しか作れなかったですが大丈夫でした。
現場に入れば調理、接客のスキルは嫌でも身に付きます。
「経験者優遇」はあるかもしれませんが、未経験でもやる気があれば採用されるでしょう。
僕の周りも未経験から飲食を始めた人いっぱいいるで。
給料は他の業種に比べて低い?
業種別モデル平均年収ランキング
2023年度の業種別モデル平均年収ランキングを見てみましょう。
全111業種中、
順位 | 業種 | モデル平均年収 |
---|---|---|
46位 | フードビジネス(アジア系) | 515万円 |
60位 | フードビジネス(和食) | 500万円 |
67位 | フードビジネス(総合) | 491万円 |
81位 | フードビジネス(ファストフード) | 475万円 |
82位 | フードビジネス(洋食) | 474万円 |
上記のフードビジネスのの平均は491万です。
給与所得者の平均年収が約458万円と言われています。
思ったより低くはないんでしょうか?
しかし会社によってかなりバラツキがあるので、自分が興味ある会社の年収を調べてみてください。
会社によっては半期ごとに昇給があったり、ボーナスがちゃんと出るところもたくさんあります。
家賃補助などの福利厚生が整っているかも手取りに影響してきます。
労働時間、残業が多い?
業種別残業ランキング
業種別残業ランキングを見てみましょう。
残業時間が多い業種
順位 | 業種 | 残業時間 |
---|---|---|
1位 | 広告 | 49.1 |
2位 | 新聞 | 40.9 |
3位 | EC /ポータル/ASP | 36.5 |
4位 | コンビニエンスストア | 36.3 |
5位 | 建物管理/安全作業 | 35.8 |
6位 | コンサルティングファーム/シンクタンク | 35.3 |
7位 | 印刷関連 | 34.7 |
8位 | ディベロッパー | 33.2 |
9位 | 通信/ネットワーク機器メーカー | 33.0 |
10位 | 外食/レストラン | 32.6 |
10位の外食/レストランの残業時間は32.6時間です。
日本の平均残業時間が24時間と言われているので、平均よりは高いですね。
正直少し前までは残業時間80時間越えとかザラにありましたが、法整備されてからはぐっと減りました。
36協定を結んだとしても、時間外労働(残業)は月45時間・年360時間の上限が設定されています。
36協定とは?
労働基準法では、労働時間は原則として、1日8時間・1週40時間以内とされています。
法定労働時間を超えて労働者に時間外労働(残業)をさせる場合には、
・労働基準法第36条に基づく労使協定(36協定)の締結
・所轄労働基準監督署長への届出
が必要となります。
出典:厚生労働省 36協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針
しかし特別条項付き協定を結ぶと、月45時間の上限を超えて従業員を働かせることができます。
その場合、時間外労働の複数月平均は80時間以内、月45時間を超えられるのは年間6ヶ月までと決められています。
要は残業させるには36協定を結ばないとダメだよってことです。
僕が働いた飲食店は全て36協定を結んでいました。
飲食全体での残業時間は減っているものの、こちらも会社によってバラツキがあります。
また配属された店舗によって残業時間が全然違う場合もあります。
入社前に人事の人に必ず確認した方がいいですね。
お店にスタッフが揃っていれば残業時間は少なくなるが、逆にスタッフが全然いないと自分が働くしかなくなるで。
実際サービス残業はある?
「サービス残業をしろ!」ってところは今の時代なかなかないと思います。
大手の会社ほどサービス残業を禁止しています。
しかし残業時間がかさむと上司に小言を言われるので、勤怠を切ってから働く人はやっぱりいます。
自分も昔はしていました。
けどある時、「いや働いてるのにおかしくね?」と感じてからは一切していません。
理由があって働くのなら、ちゃんとしてる会社なら認めてくれます。
サービス残業を勧めるような会社なら即刻辞めるべきです。
働いた分はキッチリ貰ってください。
休みは取れない?
休みに関してもスタッフが揃っているかどうかで変わります。
スタッフが少なければ自分が出勤するしかありませんが、逆にスタッフがたくさんいれば休みたい時に休めるところが多いです。
有給は取れるの?
2019年4月の労働基準法改正によって、年間10日以上の有給休暇を取得できる従業員に対して年5日間の年休を取得させることが企業の義務になりました。
有給を社員に取らせないと罰金取るよ!って制度です。
よっぽどブラックじゃない限り、最低限の有給は取れます。
オススメは完全週休2日制
「週休2日制」の定義は、一般的には、1カ月の間に2日休みの週が少なくとも一度あり、それ以外の週は1日以上休みがあることとされています。ですから、例えばある月の1週目だけは2日間休みがあって、残りの3週は休みが1日だけだったとしても、「週休2日制」だということです。
出典:https://doda.jp/guide/lesson/037.html
それに対して、「完全週休2日制」と言った場合は、年間を通じて毎週2日間休みがあるということになります。
簡単に言うと、
「週休2日制」は月に1回以上週2日の休みが確保されている休みの制度です。
必ずしも毎週2日の休みがあるわけではなく、休みが1日だけという週もあります。
「完全週休2日制」は、必ず週2日の休みが確保されている休みの制度のことです。
転職するなら完全週休2日制がオススメです。
休みはきっちり取りましょう。
飲食業は体が資本なので休みはほんまに大事やで!
休みの日に店舗から連絡はある?
店舗に他の社員やアルバイトリーダーなど信頼できる人がいるかどうかで大きく変わります。
いれば大抵のことは自分達でなんとかしてくれるので連絡は少なくなります。
逆に新人ばかりの営業だとしょっちゅう電話かかってくるでしょう。
Q&Aやトラブル時の対応を共有しておくことが大事です。
それでもクレームの電話が来ることもまれにあります。
同じクレームをもらわないように対策しましょう。
スタッフをしっかり教育して、自分の休みを確保できるようにしましょう。
休日出勤はある?
- スタッフの体調不良
- 子供が熱出した
- そもそもシフトを忘れていた
- バックレ
だいたいこんな理由ですね。
シフトを忘れる、バックレは論外ですが、体調不良はけっこうあります。
他に出れるスタッフがいなければ、自分が出るしかないです。
急な出勤は飲食やってるとけっこうあるかな。。
体力的にきつい?
正直ここは人によると思います。
たしかに重いものを運んだり、動き回ることが多いので疲れるとは思います。
しかし個人的にはそこまできつくないかなと思います。
実際50歳超えてバリバリ働いているスタッフもいますし、逆にちょうど良い運動になっている気さえします。
最初はしんどいかもしれませんが、慣れてきます。
もちろん運動神経の有無なんて関係ないです。
「ちょっと動くだけで息切れする。。」みたいに体を動かすこと自体がNGの人はやめときましょう。
普通に動けるなら全然問題ないと思うで。
社会的イメージが悪い?
僕も飲食業に入る前は「飲食はなんかイメージ良くないな・・」って正直思ってました。
友達に飲食で働いていることを言うのもなんか恥ずかしかったです。
しかし周りからマイナスなことを言われたことは一度もありませんし、今は自信を持って言えます。
それに最初は基本店舗勤務ですが、本社勤務(人事、マーケティング、商品開発など)に異動することも全然可能です。
出世してエリアマネージャーなどのポジションにつくこともできます。
自分のキャリアプランを思い描いてみましょう。
もちろんずっと現場勤務もありだと思います。
職業差別してくる友達なんか切ってしまえ。
人間関係はどうなの?
これも配属された店舗によりますね。
こればっかりは運の要素が強いです。
しかし人間関係の問題は飲食関係なくどこの職場でもあります。
合わないスタッフがいたら?
最低限のマナーと礼儀があればいいんですが、それがない人もたまーにいます。
そういう人は個人面談をして改善してもらうか、場合によっては辞めさせる必要が出てきます。
しかし簡単にクビにはできないので、「このルールを守れないならシフトに入れない」など強硬手段を取らざるを得ない時も出てきます。
間違いなく揉めるのでけっこうストレスになります。
上司と合わない時は?
上司と合わないときもあると思います。
しっかりと自分の意見を伝えてお互い歩み寄れれば一番良いですが、なかなかうまくいかない時も出てくると思います。
そういうときはさらに上の上司に相談するか、異動願いを出すのも手です。
「辞められるくらいなら異動させよう」という会社は多いと思います。
それすらも嫌なら転職するしかないでしょう。
昼と夜でスタッフの違いはある?
昼は主婦がメイン、夜は学生がメインの飲食店は多いと思います。
個人的なイメージになりますが、主婦と学生は結構違いがあります。
主婦の特徴
- 仕事は真面目にやる人が多い。
- その分できない人がいるときつく当たる人がいる。
- 生活に直結するためなるべくシフトを削られたくない。
- 社員に対してもガンガン意見する。
- 子供が熱を出して休みがち。
学生の特徴
- 目を離すとサボる。
- 無銭飲食とか平気でする奴がいる。
- 時間にルーズな人がけっこういる。
- 人間関係の問題は起こりにくいが、アルバイト同士で付き合いだす。
主婦の人は「真面目に仕事するけど性格がきつい人がたまにいる。」
学生は「目を離したらサボるけど、穏やかな子が多い。」
って言う感じですかね。
あくまで個人的な見解です笑
人間関係でなるべく揉めたくないなら夜メインの仕事がいいかも。。笑
土日祝日は休めるの?
スタッフが揃っているかどうかで変わります。
土日祝日のシフトが埋まれば休むことも可能でしょう。
しかし基本的には土日祝日出勤が求められます。
ゴールデンウィークやお盆なども働きます。
もちろん「どうしてもこの土曜日だけ休みたい!」と意見すれば周りが助けてくれることもあるでしょう。
しかしサービス業とは人が休む時に働くもんです。
どうしても土日祝日に休みたい場合はキャリアチェンジをして本部に行くことをオススメします。
本部は基本土日祝日休みのところが多いです。
平日だとユニバもすいてるで笑
まとめ
飲食業に限らずどんな仕事でも悩みはあります。
その悩みを受け入れられるかどうかだと多います。
この記事を読んで無理そうなら他の業種で働くことをオススメします。
自分の人生なのでじっくり考えてみてください。
しかし飲食業で働いていてよかったなと思うことも多々あります。
そこは次回に書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!